シャンプーの後のドライは、毎回ちょっとした「一仕事」と感じる方も多いのではないでしょうか。ドライヤー片手に、逃げるペットをなだめながらドライ。終わる頃には飼い主もペットもヘトヘト……。長毛や毛の多いワンちゃんやネコちゃん、多頭飼いのご家庭なら、なおさら負担は大きくなりがちです。
しかし、最近では「飼い主にもペットにもやさしい乾かし方」を叶える“ペット用ドライヤー”や“ドライヤーボックス(ルーム)”を使用する方が増えてきています。そこで、今回はペットのドライ事情やドライの基本、飼い主にもペットにもやさしいドライの新習慣についてご紹介します。

「乾かす時間」を、うちの子の「ケア時間」へ
シャンプー後のドライは、単なる仕上げ作業ではなく、ペットのために大切なケアのひとつ。しかし、実際には「タオルで拭いても全然乾かない」「時間がかかる」「ドライヤーを当て続けていいのか不安」「ペットの機嫌が悪くなって途中で終了……」。このような経験のある “ドライ難民” もきっと多いはずです。
シャンプー後の「半乾き」はNG? 乾かさないリスクとは?
では、自然乾燥や半乾きのまま放置することには、どのようなリスクがあるのでしょうか。
犬の場合、以下のようなリスクがあるといわれています。
- 皮膚炎、急性湿疹、真菌感染などの皮膚トラブル
- 外耳炎のリスク
- 乾く過程で毛が絡むと、頑固な毛玉やフェルト状に
- 寒い季節は体が冷えやすく、免疫低下の懸念
そのため、シャンプー後のドライは健康を保つためにも必要不可欠。ドライヤーが苦手なワンちゃんでも“段階的な慣らし”“最適なドライヤー選び”“安心・安全な乾かし方の実践”で、乾かす時間を快適なケア時間に変えることができます。
一方、ネコちゃんは自分でグルーミングするため、タオルでしっかり水分を取り、自然乾燥させることも多いですが、自然乾燥には時間がかかるため、季節や住環境によっては濡れた状態でいることで低体温のリスクも。特に子猫・シニア・痩せ気味の場合は注意が必要です。その場合、タオルでしっかり水分を取り、暖かい部屋で休ませるのが安心です。また、ドライヤーは補助的に最弱、低温、短時間で使用することがおすすめです。
ドライヤーは何を選ぶ? 人用ドライヤーの“ちょっと困ったところ”
今まで特に問題はなかったし……と、人用ドライヤーをそのまま使っている方も多いですが、ペットのことを考えると、少しだけ気をつけたいポイントがあります。
人用ドライヤーは、温度が“ちょっと熱め”
人用ドライヤーは、私たちの髪をすばやく乾かすために、高めの温度設定となっていることが多いです。
しかし、犬や猫の皮膚は人よりも薄く、デリケート。近い距離で温風を当て続けると、「じんわりとした低温やけど」 「乾燥によるかゆみやフケ」につながるおそれがあります。
人用ドライヤーは、音と風が“ちょっと強すぎる”
多くの人用ドライヤーは、吹き出し口が小さく、狭いところに風が集中しやすいことに加え、モーター音や風切り音もあり、私たちが思っている以上にペットの耳には大きく聞こえています。
人用ドライヤーは、片手がふさがってしまう
人用ドライヤーの場合、片手でドライヤーを持ち、もう片方の手でぺットを抱えたり、ブラッシングしたりと、常に片手作業になってしまうため、時間も手間もかかりがちです。
そのため、風が当たっている部分だけ熱く感じたり、音や風にビックリして逃げようとしたり、身を固くしたりと、ペットにとってはちょっと緊張する時間になりがちです。抱えたり、なだめながら乾かすにはなかなかの長丁場。ペットにとっても飼い主にとっても、頑張りどころが多くなってしまいます。
「人用」と「ペット用」2台持ちという、やさしい選択

そこで、いま増えてきているのが、「人用は人に」「ペット用はペットに」とドライヤーを使い分けるご家庭です。
ペット用ドライヤーは、低〜中温で、風量をしっかり出すという設計が中心です。また、音の高さや大きさをおさえたモーターを採用するなど、“うちの子目線”な配慮があります。そのため、地肌や被毛への負担を抑えつつ、乾かす時間をぐっと短く、快適なドライ時間を叶えます。
ペット用ドライヤー 基本の安全ルール
ペット用ドライヤーも人用ドライヤーも、基本の安全ルールは同じ。ドライヤーが少し苦手……というペットに試していただきたい工夫もあわせてご紹介します。
うちの子思いのドライを叶える5つのルール
温度は「低〜中温」まで
- 手の甲に風を当てて「ぬるい〜少しあたたかい」程度の温度で
- 「熱いかも?」と感じたら、温度を下げる
距離は15cm以上、常に動かす
- 同じ場所に当て続けない(低温やけど防止)
- 関節の内側・お腹・顔・耳は特に慎重に
ストレスサインが出たら、少し休憩
- 激しいパンティング(口を開けてハァハァといつもより速く呼吸すること)、ドライヤーに嚙みつこうとする、
鳴く、逃げようとするなどストレスサインが出たら一旦中断
- 激しいパンティング(口を開けてハァハァといつもより速く呼吸すること)、ドライヤーに嚙みつこうとする、
耳と顔に直接風を当てない
- 耳の中に風を入れない(外耳炎予防)
- 顔まわりはタオル+コームで、どうしても必要なときだけ遠目から弱風でサッと当てる
コード・機器の安全もチェック
- 噛み癖のある子はコードガード必須
- 濡れた床やバスタブ内に本体を置かない
*ドライヤー時間をぐっと短縮するためのコツ*
- 事前に部屋を暖かくする(季節や住環境による)+吸収性の良いタオルを数枚用意
- タオルは「こする」より、優しく押し当てて水を吸わせる
- 毛をかき分けて地肌まで風を入れる

「ドライ嫌い」なうちの子のための工夫
ドライやドライヤーが苦手な子の場合、「段階的な慣らし」と「ストレスサインを見逃さないこと」が大切です。
ドライヤーは“音に慣らす”ところから
ペットから少し離れた場所でドライヤーをつける → おやつ → 消すを繰り返す
慣れてきたら少しずつ距離を近づけて繰り返す
短時間セッションを何回も
1回で完璧を目指さず、「数分×数回」でゴールを目指す
ごほうびを豪華にしてみる
ドライヤー中だけ出てくる“特別おやつ”を用意すると、印象がガラッと変わるかも
両手が使えて安心!ドライがもっと楽になる
ハンズフリーペット用ドライヤーという新発想

ペット用ドライヤーには手持ちドライヤーをはじめ、箱型のドライヤーボックス(ルーム)などさまざまなアイテムが登場していますが、“ハンズフリードライヤー”はご存じですか?

ハンズフリードライヤーは、その名の通り、両手が自由に使える新発想のドライヤー。
ドライヤーをホルダーに固定して首や肩に掛けることで、ドライ時間がぐっと快適になります。ブラシや手で毛をかき分けることで毛の根元に風を送れるため、乾かす時間が短縮でき、ペットの負担も軽減。ペットの体勢を変えることも思いのままにでき、お腹周りや足先など細部まで効率よく乾かせます。両手でやさしく触れることで、ドライヤーが苦手なペットでも安心。飼い主もペットも、ストレスフリーなドライ時間になります。

スタンドとして使用できるものであれば、床などの平面に置いて下からの風で乾かしにくいお腹周りや、抱えながらのドライにもおすすめです。
「今日はシャンプーの日だから、ちょっと楽しみ」
そんなふうに思ってもらえるような、飼い主にもペットにもやさしいドライ時間を、ハンズフリーペット用ドライヤーではじめてみませんか。
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